輝く時間

あの日を胸に今日も生きている

TOP HAT 東急シアターオーブ 11/14

甘い…甘すぎる…。
 
事前情報ゼロで、久しぶりのミュージカルをマーサ坂本目当てに観に行ったら、かなり重ための砂吐きの刑でした。
これまた久しぶりの渋谷で、道に迷いながら道を訊かれるという、
何の試練なのかわからない試練をくぐっての砂吐きの刑ですからね。
しかもオペラグラスを忘れるっていうしょーもない落ち、ふたたび。
でも忘れてよかったかも。
あの甘すぎる「愛してる」を尊顔を拝し奉りながら聴いていたら、おそろしい奇声をあげていたかもしれない。
すばらしいシアターオーブの音響効果が違う意味で発揮されていたかもわからない。
 
坂本さんの技量は、いつもどおり高め安定で素晴らしかった。
ただ、あまりにV6の6人一緒にいるときのいじられキャラとちがいすぎてね。正統派イケメンすぎてね。
いいとかわるいとかじゃなくてね。
もしかしなくても、坂本さんって白馬の王子様なんですね。
無知って罪。
前に、「坂本くん、私生活でもミュージカルだから」って三宅某氏にいじられてたけど、もし本当に私生活でもミュージカルされてたら息がもたないと思う。
周囲の女子全員が。
V6の中で「赤面砂吐きセリフがサマになるランキング」開催したら、1位は坂本さんでしょうね。
ちなみに2位は森田さん(私見)。
 
ずるいのが、足の長さとか肩幅の広さとか顔のちっちゃさとかそういう造形はかなりなロマンスノベル王子仕様なんですけど
セリフの言い回しが、ときどきなんともいえぬ甘ったれなんですよね。
素なのかなー。役作りなのかなー。
長身オールバックイケメンに、突如「けっこんするー」とか、岡田某氏顔負けのひらがなな感じで言われてみ?
心臓にクるでしょう。息とまるでしょう。ええ、ええ、そうでしょうとも。
個人的に、たべちゃんに叩かれても叩かれても律儀にひざまづいて求婚する、マゾ系坂本さんが最高にキュートでツボでした。
 
たべちゃんはもともとキュートなんですけど、私の知っているたべちゃんと比べるとずいぶん大人になったなっていう印象です。
繰り返し言うけど、オペラグラスがなかったので顔のことを言っているわけではありません(笑)。
嵐の番組でちらっと見たときはなんかおとなしいかわいらしい感じの少女だったのに、
今回のミュージカルでは妖艶なこともしないとならないという。キャー恥ずかしい!(突然)
タップも踏んで、正統派ダンスも踊って、歌もお腹の底から声が出てて。
すてきな女性になられてて、うらやましい限りです。
 
共演者の屋良っちも、たしか嵐の大野くんと同期クラスのジャニーズだったと思うけど、全くジャニーズな感じしなかったです。
完全に古田新太さんとか松重豊さんとかみたいなザッツ舞台俳優な印象の演技だったので、公演後WEBで情報見て
「え、アルベルト、が、屋良っちであってる、よね」と半信半疑でした。
今回、坂本さんもたべちゃんも正統派なまじめな演技(というか役柄上そうでないとおかしい)だったので、屋良っち、益岡さん、朝海さんなど脇を固める俳優陣が自由に楽しく演じてくださる実力派俳優であったことが本当に良かったなぁ。
何気にいちばんオイシイキャラって、浅野さんの執事ベイツでしたよね。
 
なんか、舞台ってすてきですね。
開始0.5秒で、問答無用で立ち上がり、そこから2時間かそこらぶっ続けで踊りクラップヨアハンズしまくり歌いのりまくるという某アーティスト(B'zとかB'zとかB'zとか)の参加の仕方が骨の髄までしみわっていたので、
最後スタンディングオベーションになるまで、座ったままで、丁寧なさざ波のような拍手で演者に感謝を伝える、今回の穏やかな観劇スタイルは新鮮でした。
でも舞台裏は穏やかどころじゃないでしょうね。幕間20分休憩あるといっても、3時間強あって、
タップとダンスと歌とで魅せて、舞台袖行って帰って、また演技もしないとならない。
すごい世界だなぁ。
 
V6のファンになっていなければ、ミュージカルを西の辺境から東京までわざわ観に行くことはなかったと思います。
またもや、一つ新しい鍵を手に入れた!(RPG風にお願いします)
シアターオーブ、いいハコでしたね。
私はヒカリエがまだ工事中だったころに東京にいたことがあったので、とても感慨深かったです。
…そしてヒカリエできたら終わるのかと思っていたら、まだまだ工事が現在進行形という。どうなってんだ渋谷。
「渋谷パンテオン前でト二センを拾ってた」(三宅某氏談)時代を知っている人から見たら、今の渋谷はどんな風に見えてるんでしょうね。