輝く時間

あの日を胸に今日も生きている

他の誰も踏み込めない

久々にゆっくり、KinKi Kidsの楽曲をヘッドホンで堪能していたところ、思わず曲終わりでとめて叫んでしまった曲がある。

なんじゃあこの激ムズ曲は!

曲は『約束』*1


ワルツが踊れそうな優美な曲。
なんとなく8分の6拍子かなーと思ってたら、当て推量が当たってた*2
私この曲のイントロが大好きでそこだけはいつもじっくり聴くんだけど、他はたいがい作業しながら聴いていたので、いままで無意識の底に沈んでいたらしい。もったいな。

化粧を落とす 鏡越し
視線が教えていた
こころのゆくえ 知ることは
すべてを失うことなんだと

なんちゅう難しい音階をなんと簡単に歌うねんな、KinKi Kids!!

『約束』って言っているわりに、例によってコイビトに裏切られている。KinKiの歌詞あるあるすぎてそこには何も驚きはないが、なんでこんな小難しいメロディを、そんなにサラッと気持ちよさそうに歌えんの?

ウッカリわたしにも歌えるかもと思わせてしまうほどのサラッと感。いろいろと危険。

 

ただでさえ難しいワルツのリズムなのに、特につよしくんパートの「こころのゆくえ~」から素人目にもいきなり難易度が急上昇。

全部の音符になんやようわからん記号がいっぱいついてそうな半音階の連続な上、短い小節の間に音程が高→低→高の鬼の大変動。少しでも気を抜くと派手にキーを外すこと必至。というか、歌いながら次の一音の正しいキーってどれだ?って探してたらワルツのリズムに乗り遅れるから、「絶対音感に代表される揺れ動くキーのど真ん中を一発で捉えられる才能」と「音とリズムに絶妙のタイミングで歌声を乗せられる耳と声のスキル」を併せ持つひと専用の曲。こんな難しい曲、リテイク可能なレコーディングは1,000万歩譲って目から血を流しながら可能としても、人さまの前でしかもテレビ局や東京ドームみたいなお世辞にも音楽鑑賞向けに作られたわけではない一般環境で歌うのは、ほぼ不可能の芸当。こちとら想像するだけで脚がガクガク。照明当てられてなくても冷や汗で汗がダクダク。

そんな、一般人が逆立ちしてもできそうにない芸当を、「匍匐前進も追加でやっておきました」くらいの余裕感漂わせながら約25年やり続けてきて、なんなら次のコンサートでも、縁側で茶をしばく感覚でステージドリンクをすすりながら「ドームで歌い続けてもうすぐ四半世紀ですけど~。」って涼しいお顔での~んびりのたまってそうなKinKi Kidsっていったい何者。

 

「キンキの曲むずかしいよ?」って、ご当人マウントとるにしてもいつもさらっとだから、こっちもさらっと流しちゃうけど、KinKi Kidsの曲ってめちゃめちゃ難しい曲がほんとうに多いよね。
『Love is...』・『雪白の月』・『陽炎』・『道は手ずから夢の花』・『Tomorrow Again』...。シングル曲アルバム曲にかかわらず、おしなべていい曲が多いが、いい曲に限って鬼の難易度。パンピーからすりゃ、もはや罰ゲーム。

やっぱりKinKi Kidsのお二人はめちゃめちゃ歌うまいんですよね。

本人たち、ちょくちょく、『自分たちが歌うより聴いていたい』って言うけど、きみら以外にKinKi Kidsの曲をパーペキに歌える人いないんであきらめて、としか言えない。そりゃ歌上手い人は世の中いくらでもいるけども、仮にパヴァロッティとかに『硝子の少年』とか歌われても、ガラス感がゼロすぎて、なんかいろいろと台無しですよね。やっぱりKinKi Kidsの曲は堂本のお二人のみに歌ってほしいです*3

 

 

ただし、本当に素敵な曲なんだけど、『Love is...』に関しては、私もう…(笑)。

前奏聴くだけで笑ってまう。

おかげで月に1回くらいしか聴けないこのかなしみ…。

 

知らない方のために説明しますと、『KinKi Kidsのブンブブーン』というバラエティ番組に、キンプリの岸くんと神宮司くんが出演した折に、まさかのKinKiの御大を目の前にして、キンプリちゃん自ら志願して*4『Love is...』をモノマネするという一幕があったんです。だいぶ前のぶんぶぶだと思うけど。
そのときに神宮司くんがつよっさんパートの「こんなに~」をまさかの「こんなにょ~」とアレンジ。KinKiお二人とも大ウケ。

光一さんの端正なお顔がもう、メッチャメチャに崩れてた。いや珍しいぜ光一さんがつよしくん以外にあんなに笑顔見せるの。
そして「あんなににょんにょん言ってない」と当のつよしくんにつっこまれはしたけども、神宮司くんも岸くんもふつうに歌うまかったですからね。神宮司くんの「にょ」と岸くんの「居・さ・せ・て」以外はふつうに似てたし、光一さんに「思ったよりクオリティ高い。びっくりした。」って言われてたもんね。すごいよな。だからこそあんな面白かったんだと思うけど。
こういうわけで、私いまだに『Love is...』聴くと、「こんなにょ~」って聴こえてきて、笑ってしまうので聴けないんです。マジほんま神宮司フザけんな(笑)。

いいキャラもってるよなキンプリメンバー。2020年ハッピーライブ配信のとき、V6のあとキンプリだったので、自動的に観てましたよ。キンプリ一味全員歌上手だよね。

あと『Love is... 』の選曲自体も、なかなか通好みでいいなと思いました(だめだ、フォローしながらも笑ってまう)。

 


おそらく「Loveis キンプリ」とかで検索したら某動画サイトとかで観られると思う(あんまり大きな声でいっちゃアカンやつだから小文字。)。ただし観てしまったら最後、あの名曲のイメージがガッタガタに崩れてしまうので、覚悟はしてね。

*1:2009年リリース28枚目のシングル曲

*2:ファンパイセンのブログ参照しました。ありがとうございます。
https://fermata.hatenadiary.jp/entry/20090203/1233640642
フラゲ当時のファン感想ブログが残っているのが奇跡のよう。本当ありがたい。

*3:もはや伝説となった、いつぞやの坂本昌行大野智の『愛のかたまり』。そりゃ確かに心震えるほどうまかったよ?V6ファンである私は鼻高々でしたよ。でも、それでもやっぱりKinKiのお歌はKinKiのものだなぁと同時に思ったのを覚えていますよ。

*4:鉄の心臓もったお後輩がいたもんだよな。モノマネ直前、画角ギリギリのすみっこで「すげぇなぁ…。」ってモノマネされる当人の光一さんがつぶやいてるの地味におもしろい。