珍しく真面目に、観劇前に予習をしました。
これ…。
しんど…。
本としては薄いし、さらっと読めるだろ、と思ってナメてかかったら、あにはからんや、内容がおそろしく厚く重くて時間かかった…。
さすが、イプセン。
自分がまだ若く、活字中毒気味だったころ、モーパッサンやらドストエフスキーやらの間で、イプセンの『人形の家』をよんだことあったが、そのときの自分の感想『ノラ、かっこええ』だけだからさ、いまいち、読み取れてるかどうか、怪しいとこあるけども。
でも、なんだろ。
このラノベとかロマコメとかでは、絶対に味わえない、この読後のお腹いっぱい感。
え、これを、森田剛がやんの?
え、もう、サイコーじゃん!
ストーリーはネタバレになるので、あえて言わないけども、ロスメルくんが、『名家の生まれで、孤高の存在』ってところで
よっしゃ、森田剛ー!
ってなったよ。すごいね。もう、あてたような配役じゃない?
笹部さんの、あとがきが、すごく心に沁みました…。
イプセンは常に語っている。
糾弾し、断罪し、浄化する、それが演劇をやる理由だと。
私はただのV6ファンであり、森田剛ファンなので、演劇のなんたるかは、ミリもわかってない自信があるけれども、それでも、舞台『fortune』を生で見せてもらったときの、あのなんともいえないしんどさと、なんともいえない高揚感をダブルで心の臓に食らったあの感覚を、シンプルに説明してもらった感じが、すごくする。